テキストカウンセリングとは②-デメリットについて-

カウンセリング

前回の記事では、テキストカウンセリングとはどんな風に行うものなのか、また、そのメリットについてお伝えしました。

時間や場所を選ばず、ご自身の都合の良いタイミングで取り組むことができることは、テキストカウンセリングの大きな強みです。

しかし、もちろんメリットだけではなくデメリットもあります。

メリット、デメリットの両方を知ったうえで、テキストカウンセリングを受けるかどうかを検討していただくことは、ご自身のお金や時間を大切に使う上でも大切なことです。

今回の記事では、テキストカウンセリングのデメリットについて説明していきます。

デメリット

  • 相手の雰囲気や言葉のニュアンスが伝わりにくい
  • やりとりに時間がかかる
  • 「言葉をそのままの意味で受け取りやすい」人には不向き

相手の雰囲気や言葉のニュアンスが伝わりにくい

テキストカウンセリングは、文字だけのやりとりになります。

そのため、話をしているときの表情や声色といった相手の様子がわかるような情報を、お互いに得ることができません。

「カウンセリングを受けたい」と考えられる方にとっては、カウンセリングはご自身にとって大切な話をする機会になるわけですから、「自分の話す相手がどんな相手なのか」ということは気になるところではないかと思います。

また、カウンセラーに言われたことがどんな雰囲気で言われたのか、自分が話したことを聞いてカウンセラーがどんな反応をしているのかをその場ですぐに知ることができないので、そのことで不安を感じる方もいるかもしれません。

対面カウンセリングの場合、カウンセラーにとってはご本人の表情や声色などの情報も、ご本人にとってメリットのあるカウンセリングを行うために大切な情報の一つです。

それらを得ることができないテキストカウンセリングでは、カウンセラー側に伝わる情報が少なくなってしまい、その分、ご本人に必要な情報を判断し、お伝えするのに時間がかかってしまう場合があります。

やりとりに時間がかかる

テキストカウンセリングのメリットの一つは、ご自身の都合の良いタイミングでやりとりができることだとお伝えしました。

ただ、これをより正確にお伝えすると「ご自身にとって都合の良いタイミングで、カウンセラーからの返信を読んだり、自分のメッセージを送ることができる」ということであり、カウンセラーからの返信がいつ来るかはわかりかねるという側面があります。

これは、対応するカウンセラーが設けているカウンセリングの枠組み(1日に〇通、〇時間以内に返信、など)にもよるのですが、メッセージ間で間が空くということを前提としているところはあります。

そのため、ご自身があまりにも緊急事態でどうしてもすぐに返事が欲しいときや、なにか大切なことの決断が差し迫っているようなときは、ご自身のカウンセリングに対するニーズと、テキストカウンセリングが提供できるものがかみ合わず、期待した効果が得られない可能性が高くなります。

「言葉をそのままの意味で受け取りやすい」人には不向き

文字だけのやりとりでも、カウンセラーは、もちろん、お伝えしたいことが伝わるように補足しながらお伝えします。また、ご本人のことを知るために、ご質問をするときもあります。

しかし、対面カウンセリングと比べると「カウンセラーの言葉を受けて相手がどう反応しているかをみて適宜補足・説明する」ということがどうしても難しくなります。もちろん、ご本人に対して誤解のないようにお伝えすることはカウンセラー側の責務ですが、言葉を勘違いしやすい人にとっては、都度、言葉の意図を丁寧に確認してからやりとりを進められる対面カウンセリングの方が向いている場合があります。

テキストカウンセリングの場合、その確認にばかり時間を要してしまい、本当に話したいことに話が進まない…ということが起こりえます。

以上、テキストカウンセリングのデメリットについてお伝えしました。

もちろん、カウンセラー側が「テキストカウンセリングで対応できるかどうか」を判断し、ご本人にとってより良い方法があればそちらを提案しますが、皆さまがテキストカウンセリングのメリット・デメリットを知っていることで、「どんなカウンセリングを受けるか」を考えやすくなるかとも思います。

カウンセリングは、皆様にとって大切なお話をする場であり、時間、費用、エネルギーなど、いろんなものを要する作業です。

もちろん、皆様にとってご負担のないように検討することは、カウンセラーの仕事の一つです。

「カウンセリングを受けたいが、どんなカウンセリングがいいのかわからない」というときも、カウンセラーに遠慮なくご相談くださいね。

iyoku

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