今日は、とてもざっくりとですが、おすすめの映画を紹介したいと思います。
精神病院の撤廃が進められていた、1980年代のイタリアを舞台とした映画
「人生、ここにあり」です。
熱血漢すぎて周りと衝突してばかりの男が、働くことになったのは精神疾患をもつ人たちの労働組合、コミュニティで、その中でメンバーと一緒に奮闘していく…というお話。
この映画の魅力は、主人公の男も出てくるメンバーたちも、みんな、ありのままで、等身大であるということ。
実話が元になっているということで、もちろん脚色はあると思うのですが、それでも一人ひとりが、自分自身の心のありのままに生きている。
そんな姿が痛快で、魅力的で、ついつい見入ってしまいます。
そして、「目の前の人の力を信じること」。
その大切さがひしひしと伝わってきます。
実際、とても難しいことです。そばにいる人間は、自分が傷つきたくなかったり、相手に傷ついてほしくなくて、つい、本人の持っている力を過小評価して、守ろうとしてしまいます。
でも、信じるということ、そして信じ抜くことを相手に伝えることは、こんなに、清々しいほどに、ストレートでいいのだな、とある意味面食らいます。
もちろん、「信じる」ことによる葛藤は起こります。
それでも、「あなたを信じる!」「あなたはできる!」と信じ続けること。
そういう風に「信じてくれている人がいる」と思えることは、本人にとってどんなに心強いことなのでしょう。
そして、それぞれが、相手のための自分の役割を全うすること。
単純そうだけど難しい。
難しそうだけど、実は単純。
そのバランスが絶妙なのです。
社会の中の一員として生きていると「感じながら」生きるということ。
人と関わりながら生きていくということ。
その難しさを描きつつも、その面白さ、醍醐味も教えてくれる映画です。
なんだか、記事を書いていたらまた観たくなってきました。
重すぎず、でも心に残る、秀逸な映画です。
ぜひぜひ、観てみてくださいね。
iyoku
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